


Column
2024年11月29日(2025年9月17日更新)
※ご注意※
最近、日本人のグループの方が、ご自身でボートをチャーターしてパダール島に向かい、コモド国立公園入場料の買い方がわからずに立ち往生していたところへ、ツアーがあって居合わせた当社日本語専属ガイドが手伝い、無事に観光できたということがありました。
コモド島観光はガイド同行が必須です。また、観光客が自分で来るという前提のシステムではないため、入域料の支払い・購入はご自身では非常に難しいです。直接手配しようとして、たとえボートドライバーが大丈夫と言っても、きちんとしたガイドがいなければトラブル必至で無謀だといえますので、どこで手配されるにしても必ずガイドを付けられてください。
まず、コモド島に行くには、バリやジャカルタから国内線でコモド空港(LBJ/ラブアンバジョー)に飛ぶ必要があります(片道所要:バリ⇔コモド 1時間10分/ジャカルタ⇔コモド 2時間25分)。コロナ前はかなりの便数が運航されていましたが、現在はまだまだ少ないのが実情です。
コモド観光完全ガイドの国内線情報に国内線フライト情報を掲載しておりますので、そちらをご参照ください。
コモド空港へは、エアアジアがクアラルンプールから国際線を就航していますが、ほとんど国内線のみの運航です。
さて、コモド空港に到着したらタクシーや送迎車でラブアンバジョーのホテルなどに移動します。コモド島に行くにはほとんどの人がラブアンバジョー港発の日帰りツアーか宿泊付きツアー(船上泊)に参加すると思いますが、日帰りツアーの種類などについてはコモドのツアーについての記事をご一読ください。
ラブアンバジョーからコモド島に行くには、以下の方法しかありません。
・日帰りまたは宿泊付ツアーに参加する(宿泊付ツアーは日本人の参加がほとんどありません)
・スピードボートをチャーターする(プライベートツアー)
・ローカルの定期船に乗る(後述します)
日本人の観光客の方はほとんどが日帰りツアー(混載またはプライベート)に参加しているようです。
さて、コモド島観光はどちらかと言うとニッチなデスティネーションなので、バリ島に旅行で行く人の中には、できれば日帰りでコモド島に行きたいという方もいらっしゃいます。
当社サラトラベルでは各国で日帰りツアーを催行してきて、得意とする旅行のひとつですので、旅のプロとして正確にご案内することができます。
まず、ジャカルタからはやめた方が無難です。なぜかと言いますと、ジャカルタ⇔コモド便は便数が少ないために、日帰りできそうなフライトが予定されていたとしても、その便が何らかの理由で欠航となった場合に代替便がなく、コモド島にたどり着けない、あるいはジャカルタに帰れないなどという事態が発生しかねず、リスクが高いからです。
これは日帰りツアーを販売しているほぼすべての代理店が見落としてる点で、代替便のない日帰りツアーは組んではいけないというのは鉄則です。往路便が欠航となっても、復路便が欠航となっても旅程に大きく響きます。
さて、バリ島発ですと往復とも複数のエアラインが運航していますので、日帰りできるというわけですが、これお客様自身で往復取らない方がいいです。どうしてだと思いますか?
理由は、復路便に時刻変更があった場合、お客様はツアー中なので確認できない可能性が高いからです。コモド島のツアー中は海上で電波が悪いですし、コモドドラゴンを見ていて、「わーっすごい」ってなってるときに時刻変更なんか気にしたくないですよね。そこで現地旅行会社の出番というわけです。
ちなみに、こわいことを言うようですが、国内線大手のバティックエアは、レウォトビ火山が噴火しても欠航せずに飛ばす気合の入ったエアラインですが、コモド→バリの夕方便の時刻を早くしたりします(搭乗当日の変更です)。フライト時刻が早くなるということは、変更を知らない場合は乗れないということなんです。これを旅行者ご自身で取られた場合はかなり危ないです。
ですので、当社のような行程管理のプロにお任せいただくのが、控えめに言って、確実です。
いずれにしてもバリ島発の日帰りツアーは問題なくできますし、当社では帰りの飛行機に乗れなかったり、観光時間が大幅にカットされて観光できなかったというケースは一度もありません。
旅行屋を自認する当社サラでは、あらゆるルートやコースを検討して、ツアーをつくるのですが、使わない(使えない)ルートや宿泊施設も当然ながら出てきます。
代理店さんなどでは売上に結びつかないので、(知っていても)こういった情報を提供しませんが、当社には“有益情報の発信”という重要な役割があると思っていますので、こんな方法もあるということをお伝えしたいと思います。
ツアーに参加する以外に、ラブアンバジョからコモド島に行くために、ローカル定期船で行くという方法もあるんです。
実は、コモド島には村があって、人々が生活しています。村には宿泊施設(ホームステイ)もあり、一部はオンライン予約サイトでも手配可能です。ただ、シャワーはなくバケツから水を汲むスタイルだとか、トイレは水を手桶で流すタイプだったりというあまり万人向けではない宿泊施設となりますが、興味がある人は調べてみてください。
それで、コモド村に泊まるメリットとしては、ずばり徒歩で国立公園に行けるというのがあります。泊まるのはコモド島ですので、少し距離はありますが国立公園までも歩けますし、敷地外でコモドドラゴンに遭遇するチャンスもあるでしょう。ただし、レンジャーを付けなければいけません。
また、定期船のチケットは安いのですが、入村料やらレンジャー料など諸々の費用を考えますとコスパの良い訪問とは言えません。一度算出してみたことがありますが、混載の日帰りツアーでコモド島を訪れるよりも見積額が高くなりましたので、撮影目的の方や好きなだけコモドドラゴンを見ていたい人、よほどツアー以外で行動したい人以外にはおすすめできません。
定期船の運航スケジュールは以下の通りです。※下の画像がその定期船です。
■ラブアンバジョ発
月・水・金 10:30~11:00発
■コモド発
火・木・日 10:30~11:00発
※所要約4時間/料金:150000Rp
それで、この定期船に乗ってコモド島に行くことを検討した場合ですが、片道4時間かかりますので、移動日はほとんど1日つぶれることになります。そして、月曜に行った場合には戻りが木曜(3泊2日観光)ですが、水曜に行った場合には復路は日曜(4泊)、金曜の場合でも火曜(4泊)とあまり割にあった旅程になりにくい点がネックです。その間ずっとホームステイに泊まらなければなりませんし、なかなかハードルが高いです。
それならば専用ボートを2日借り切って、船上泊とした方が良さそうですし、さらには日帰りツアーで良いのではないかとも思ってきます。
ただ、やはり撮影目的の人やコモドドラゴンの生態を知る目的の方などにはもしかしたら使えるかもしれません。あくまでローカルボートですのでその辺はご承知おきください。