


Column
2025年8月25日
コモド島は、インドネシア・東ヌサ・トゥンガラ州に属する島で、世界最大のトカゲであるコモドドラゴンの生息地として有名です。また、この島やパダール島にはアジア圏では極めて珍しいピンクビーチがバージンビーチの形で複数存在していて、コモド島観光の大きな魅力のひとつとなっています。
コモド島は、広義ではコモド国立公園を指すこともあり、またコモド諸島のことを意味することもあるなど混同することがありますが、正しくは、コモド島は単一の島であり、コモド国立公園はコモド島やパダール島、リンチャ島などを含めた生物圏保護区で世界遺産に指定され、コモド諸島に関しては国立公園と同義で使われることが多い印象です。
コモド島がコモド国立公園の島々を代表して称される理由は、なんと言ってもコモドドラゴン(コモドオオトカゲ)の存在なくしては語れず、“恐竜の生き残り”とも呼ばれるなど、地球上に現存する生物の中でもきわめて独自の生態を持ち、各国で研究対象になっています。
コモドドラゴンがなぜこの辺境の島に生息しているかという点について、現在でわかっている事実としては、ウォレス線の生物分布によりオーストラリア由来の動物がこのコモド諸島の島々で生き残ったのであろうということで、コモドドラゴンだけではなく、数多くの固有種がこの周辺に生息しています。
また、近海はダイビングやシュノーケリング、フィッシングのメッカとして知られ、たくさんの魚類、ウミガメやマンタなどが、すぐ近くで泳ぐ姿が見られるために高い人気を誇ります。いずれも辺境の小島であることから地球を取り巻く環境変化の影響をさほど受けずにきたためと考えられます。
コモド島観光の目玉は、もちろんコモドドラゴンですが、その他インドネシア随一の絶景であるパダール島のトレッキング、マンタの群泳、ウミガメやサンゴ礁、さらには夕暮れどきのオオコウモリの飛翔と、これら野生動物の競演は実に見ごたえがあります。それをしかも、日帰りの1日ツアーでまわれるということで欧米などを中心に多くの観光客でにぎわいます。
しかし、そのために観光拠点となるフローレス島の港町であるラブアンバジョは現在宿泊施設不足に悩まされ、宿泊料金の高騰が顕著です。また、最近までのどかな漁港であったことから、押し寄せる観光客の対応に苦慮していて、ドライバーの遅刻やクルーズ運航会社のオペレーションの混乱など、まだまだ観光地としての体裁が整っていないという側面もあります。
さらには、コモド島周辺は波も高く、潮の流れも速いために、ポイントによっては初心者向けのシュノーケリングスポットとは言えず、安全なアイランドホッピングという意味でも注意が必要です。
お子様のいる家族旅行などでは安全なコモド島ツアーを催行する経験豊富な旅行会社に依頼すべきでしょう。
また後発の観光デスティネーションであるがゆえに、現地からの最新情報が非常に限られ、フローレス島東部の活火山レウォトビ火山の噴火による国内線の運航状況などが日本まで伝わることが少ないのが実情です。当社サラトラベルではいち早く最新の有益情報を随時発信しておりますので、ご確認ください。
なお、コモド島ツアーのひとつに欧米人に人気の宿泊付のクルーズがあります。これはスローボートでコモド島周辺をゆっくりとまわり、サンセットやサンライズも含めた宿泊ツアーにしたものですが、波の高いコモド島近辺に停泊し宿泊するもので、年に1~2回は転覆事故が発生しています。こういったニュースもほとんど海外に発信されることがありませんが、このような最新情報を有し、安全安心なコモド島ツアーを催行する旅行会社で手配するのがもっとも確実といえそうです。
サラトラベルではコモド島を訪れる日本人のための旅行に特化し、幅広い需要に応えるべく、各種ツアーをご用意しております。また、専属日本語ガイドが唯一2人所属し、質の高いご旅行をご提供しております。
現在、ご要望の多かったリンチャ島のツアーや最新アクションカメラでの水中撮影代行、お子様用の浮き輪のご用意など、ご家族向けのアクティビティも充実、コモド島をご旅行される際にはぜひお声がけください。
画像はすべて ©サラトラベルコモド です。
下の2枚はコモド村でのもの、民家の2階からベビードラゴンがこちらを睥睨していました。さすがはコモドドラゴンの赤ちゃんだけあります…。