Column
2026年1月15日
コモド島は過去に観光目的での閉鎖が正式に検討されたことがありましたが、現在まで実施されていません。
インドネシア政府は2019年に、コモド島を含むコモド国立公園において、観光客の立ち入りを制限または一時的に停止する案を公に検討しました。
この計画は、コモドドラゴンの保護や生態系の回復、密猟対策などを目的としたもので、2020年から1年間にわたり観光客の立ち入りを禁止するという内容でした。
背景には、密猟、観光客増加による環境負荷、生態系への影響が指摘されていたことがあります。
しかし、その後インドネシアの中央政府によって検討が行われた結果、完全な閉鎖は見送られることになりました。その代わりに、入域制限の強化や会員制の導入、入域料の値上げなど、環境保護と観光の両立を図るための別の施策が議論されるようになりました。
現在は、観光客が島を訪れることは可能ですが、保全のためのルールが定められています。
当初は「完全閉鎖」や「高額な入島料による入島者数制限」といった案が報道されましたが、地元経済への影響が非常に大きいこと、保護と観光の両立が可能であることから、最終的には全面的な閉鎖は見送られました。その代わりに、入島者数の制限、ガイド同行の厳格化、立ち入りルールの強化といった管理型観光へ移行しています。
完全閉鎖が実施されなかったことで、地域住民の生活や観光業が維持され、適切な管理のもとで自然保護と観光が両立できている点が挙げられます。一方で観光需要が高い時期には混雑が発生しやすく、管理が不十分な場合には再び規制強化や閉鎖案が浮上する可能性が残っている点です。
そのため、コモド国立公園事務所によると、この閉鎖案がなくなったわけではなく、今後実施される可能性は残されています。個人的には、タイのピピ島や、フィリピンのボラカイ島などで環境保全を目的とした閉鎖が行われたことがありますが、やはり自然保護、野生動物の保護という観点では必要な措置であると考えます。また、それがサステナブル・ツーリズムのもっとも根本の部分であると思いますので、いつまでも伸び伸びとしたコモドドラゴンを見るためには、致し方ない措置であろうと考えます。
まとめますと、コモド島は「閉鎖される可能性が現実的に議論された島」ですが、現在は閉鎖ではなく、厳格な管理下での観光が継続されています。今後も保護状況次第では方針が変更される可能性があるため、最新情報の確認が重要です。
執筆者: Sara Hashimoto
コモド島のツアーは