アジア圏の中では台湾や韓国は性善説に基づいた顧客管理が散見される
台湾のチェックアウトはホテルクラス問わずすぐに終わる
台湾のホテルに泊まっていて驚くことは、チェックアウトの際にキーを返すと即座に「結構です。ありがとうございました」と終わってしまうことです。
日本以外のアジア圏に宿泊しますと、まずこのようなノーチェックというのはありえません。ちょっと待ってくださいと言われて、長い時は5~10分も待たされるものです。
そして、このタイミングでハウススキーピングが部屋に入って、忘れ物がないか、汚されていないか、紛失物がないか確認するのですが、忘れもしないミャンマー・マンダレーの3つ星ホテルでのこと、ランドリーを入れるプラスチックバッグ(ただのビニール袋)に何かを入れて持って帰ろうとしたら、バッグがなくなっているから荷物を確認させろと言われて、ロビーで開けて返却するという恥ずかしい思いをしたことがあります(笑)。
「これはただの袋でコストは1円程度しかかかっていないと思うけど、そんなサービスは★をもらってるホテルがやることではない」と強く説明しましたが、これがトラウマとなって、明確にコンプリメンタリー(無料提供物)でなければ、一切手を触れないようになりました。笑い話ですが。
さて、余談ですが、この宿泊客が持って帰ってしまうためのホテルのロスというのはかなり大きい負担となっているようで、どこのホテルチェーンも頭を悩ましているところです。
高級ホテルであればなおさらで、「ご希望の方は○○ドルでフロントにて販売中」とか、「こちらのお品はお持ち帰り可能です」と言った感じで、遠回しに他のものは持って帰ってくれるなと伝えようとしているのですが、どこまで効果があるのか分かりません。
これは箱根の旅館などでも顕著のようで、たとえばバスルームの大きなシャンプー・コンディショナー・ボディソープのボトルが3つともなくなってしまうことが頻繁にあったり、ドライヤーなども持って帰られたりするそうです。バスローブなんかは日常的だそうです。
逆にホテル側は、お客さんが置いて行ったものでも、捨てたのではない可能性があるものはすべて保管するところもあり、お菓子1袋でも取っておいてあるのを見たことがあります。
つまり、この台湾のチェックアウトが即座に済んでしまうということは、性善説でもって「(持ち帰られたりされてないことを信用いたしまして)これで結構です」ということになり、持ち帰らないよう心がけるべきなのでしょう。
また、(マンダレーのホテルの1件に恨みを持っているわけではありませんが)この台湾の美しい“ノーチェック”アウトはもしかすると日本の影響があるのかもしれませんが、バジェットホテルから高級ホテルまで一貫してノーチェックなので、台湾人の民度が高いという一点に尽きるような気がしてなりません。
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