


Column
2025年7月28日
コモド島観光の目玉となるコモドドラゴン(コモドオオトカゲ)は、コモド島やリンチャ島などに生息しています。絶滅したとされているパダール島にも奥地には実はまだ生息しているという話もあり、もともとコモド諸島全域にいたことがわかります。
さて、コモド観光をされる方にとって気になるのが、「コモドドラゴンを見たいけど、どの位の確率で会えるものだろうか」という点だと思います。
当社サラトラベルのお客様でも、“せっかく行くのだから、確実にドラゴンを観たい”という方は多いです。コモドドラゴンに会うことがいちばん優先度が高いという場合にはなおさらでしょう。
それで、実際どうなのかということですが、ほぼ遭遇できています。これはもっとも観光客が多く訪れるコモド島にしても、リンチャ島にしてもそうですが、エサ場が近くにあることと、生息域をそのまま観光できるようにしてあるために、コモドドラゴンが普通に近くを通るので、会える確率は高く、逆に会えない日というのは年間で数えるほどしかないのではないかと思います。
ただし、通常のツアーで訪れる場合、コモド島訪問は昼前に設定されていることが多いです。その理由は、眺望のすばらしいパダール島が開放されるのが10時ごろまでなので、パダール島に先に行く必要があるためですが、昼ごろは気温が上がるためにコモドドラゴンの活動がにぶくなります。また、コモドドラゴンは朝イチでエサを食べるために午前の早い時間帯にもっとも活動的で、その後は寝ている(休んでいる)ことも多いです。これは、野生動物なので仕方ないところですし、動物園に行って夜行性の動物を日中見に行っても寝ているのと同じです。
とはいえ、あくまで運の部分も大きく、ある年の6月は活発に動いている姿が見れたけど、翌年の6月は休んでいる姿しか見られなかったということもあります。
コモドドラゴンに会うのにもっとも適した時間は朝ということになりますが、ツアーで行くにはプライベートツアーしかありません。特に、コモドドラゴンが見られればあとは2の次でいい。という人はプライベートでじっくり見てまわるというのが理想でしょう。
さらに言うと、昼の時間帯でもリンチャ島には生息数が多いので見られる数は多いですが、リンチャ島もやはりプライベートツアーでないと訪れることができません。
子供には大人気のコモドドラゴンですが、どうしても会いたい、シュノーケリングは要らないからドラゴンをずっと観ていたいというお子さんには、プライベートツアーでリンチャ島を訪れるのがベストということになります。
もちろん通常のコモド5島めぐりでも会うことができますが、ドラゴンがさほど活発な時間帯ではないということは承知していただけたらと思います。
ちなみに、こちらも通常のツアーで訪れませんが、同じコモド島のコモド村にもたくさん生息していますが、プライベートツアーでコモド島に立ち寄って、ドラゴンに会えなかったらコモド村に行ってみる、という方法が良いかもしれません。
今回は旅行会社としてはなかなか言いづらい、本当のところの話をしてみました。コモド島観光は、マンタやウミガメ、珊瑚礁を間近で見られるシュノーケリング、アジア随一のピンクビーチなど見どころ満載の観光地ですので、ご自分にあったツアーを選んでいただけたらと思います。